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数学・理科は楽しくない? | 熊野塾

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塾長のブログ「数学・理科は楽しくない?」

2017年10月3日 ブログ

近年、日本の科学力が落ちてきていると言われています。自然科学系の博士課程進学率は年々減少傾向で、被引用件数の多い(=研究価値が高い)論文の国別順位で日本は10位まで下がり、主要先進国では最低となったそうです。

私の子供のころのイメージでは、「日本の科学力は世界一ィィィィ!」という感じだったのですが(個人の感想です)、今はそうでもないようですね…。どうしてでしょうか?原因はいろいろあるんでしょうけど、ひとつは単純に「数学・理科が楽しくない」ことだと思います。

さらにその楽しくない理由が二つ。一つは「試験がつらすぎる」こと。日本の試験問題って、良くも悪くもきちんと勉強しているか?が問われる問題なんです。公式は全部覚えていないといけないし、やたらと用語を問われたりもします。しかも漢字指定。しまいには外人の顔の絵を並べて、「どれがアボガドロ?」って、知るか!と思いますもんね。その点、アメリカだとテストの最初に必要な公式や定理が書いてあったりします。計算機の持ち込みもOKだとか。純粋に思考力が試されるんでしょうね。少なくとも平賀源内の顔が分からなくても大丈夫そうです。

そういえば、たまに外資系の超一流企業の入社問題はこんなんです!とか話題になることがありますよね。どこまで本当か分からない都市伝説みたいなもんですけど。有名なところでは「マンホールが丸いのはなぜだと思いますか?」とか、「アメリカ全土にピアノの調律師が何人いるか推定して下さい。」など。

この手の問題って日本式の勉強に慣れてる人ほど難しいでしょうね。知識問題ではないし、そもそも正解かどうかすらどうでもいいんだと思います。ちゃんと論理的に考えて説明することができれば。…多分。

日本式の勉強といえば、中学入試が象徴的ですよね。算数なんか、〇〇算とかすごいたくさん種類があって、塾でも「これは〇〇算だから、こうやって…」と教えてくれますよね。ニュートン算って知ってます?積分じゃないですよ。

そして楽しくない理由の二つ目が「こうしなさい感が強い」こと。一つ目にあげた「つらい試験」で点を取るためなんですが、まさに「修行」という感じ。みんなが大好きなゲームも、やってる最中に横から「ここでジャンプして!」「あのアイテム取って!」とか言われ、挙句の果てに「〇〇点か。不合格!もう一度家で練習してきて!」とか言われると絶対やりたくなくなりますよね。そう考えると、ホントにみんなよくがんばってると思います。そこは分かってあげて下さい!お父さん!お母さん!

思うに、日本式の勉強って「自分の知識や経験から検索する力」なんですよね。だから算数でも細かく分類して頭の中で整理しておき、問題を解く時に最適な解法を「検索」するみたいな。それはそれで大切な力なんですが、楽しいかと言われると疑問です。

これらの日本式勉強って、何かに似ていると思いませんか?そう、まんまAIなんです。東大を目指していたAIはあきらめてしまったようですが、それでも相当のところまでは行ったらしいですから、日本の受験勉強ってAIでもできるっていうことですよね。AIは楽しくなくても頑張れますから。「頑張って」いるのかはなぞですが。

こうやって書いていくと、まるで「日本の教育制度が悪い!」と言いたげなんですが(欠点ではあると思いますが)、私が言いたいのはそんなことではありません。実際良い所もあって、一つは「努力がきちんと評価されること」です。でもそればっかりだとおもしろくないので、「今練習してることができるようになると、こんな楽しいこともできるようになるよ!」というのも入れつつ、うまいことやる気を出させてあげたいですね。

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